機能的動作を支える「動く関節」と「支える関節」の話~柔らかいのに動けないのはなぜ?子どもの体の仕組みを解説~

こんにちは!東京都港区南青山にあるBUDDYキッズ運動教室のカズ先生です。

「挫折しない!わたしの・ぼくの得意が見つかる運動教室」をコンセプトに、特に運動に苦手意識を感じているお子様をサポートする運動教室として、発育や運動に関するさまざまな悩みにも寄り添い、今日も元気に活動中です!

以前のブログ「パフォーマンスピラミッドとは?」では、運動能力はピラミッドのように積み上がるとお伝えしました。

最下層にあるのが「機能的動作」。
その上に「筋力や瞬発力などのパフォーマンス」。
そして一番上に「競技スキル」が乗る、という構造です。

つまり、

機能的動作が整わなければ、いくら筋力や技術を積み上げてもパフォーマンスは最大化しない。

ということでした。

では、その“機能的動作”とは、具体的に何を指すのでしょうか?

今回は、その中身を深掘りしていきます。

機能的動作とは何か?

機能的動作とは、簡単に言えば

「体が本来の役割どおりに動くこと」

です。

もう少し具体的に言うと、

  • 姿勢が整っている
  • 可動域が十分にある
  • 必要なところが安定している
  • 連動がスムーズである

という状態です。

ここで重要になるのが、

モビリティ(Mobility)

スタビリティ(Stability)

という考え方です。

モビリティ関節とスタビリティ関節の役割分担

体の関節は、すべて同じ役割を持っているわけではありません。

ある関節は「よく動く」ことが求められ、
ある関節は「安定する」ことが求められます。

この考え方を体系化したのが、

Joint by Joint Theory(ジョイント・バイ・ジョイント理論)

です。

この理論では、主要な関節が次のように“交互”に役割を持つとされています。

関節主な役割
足関節モビリティ
膝関節スタビリティ
股関節モビリティ
腰椎スタビリティ
胸椎モビリティ
肩甲帯スタビリティ
肩関節モビリティ

つまり、

動く → 固める → 動く → 固める

と交互に並んでいるのです。

この“役割分担”が崩れると、体は代償動作を起こします。

代償動作が起きると何が問題か?

例えば、股関節はモビリティ関節です。本来よく動くべき関節です。

しかし股関節が硬くなると、どうなるでしょうか?

代わりに腰が動こうとします。

腰椎は本来スタビリティ関節。安定すべき場所です。

動くべきでない場所が動くと、姿勢の崩れつまりフォームの乱れに繋がり、結果として望むパフォーマンスは発揮されません。そればかりか本来安定すべき関節に負担がかかり腰痛のような怪我に繋がります。

これは子どもにも起こります。

「体が硬い」
「なんとなく動きがぎこちない」
「フォームが安定しない」

というケースでは、この役割分担がうまく機能していないことが多いのです。

モビリティは“柔らかい”とは違う

ここで重要なポイントです。

「モビリティ=柔軟性」ではありません。

柔軟性とは、関節がどれくらい動くかという“可動域”の話です。

しかしモビリティとは、

その可動域を、自分の筋肉の働きによってコントロールしながら使える能力

のことです。

ここで出てくるのが、

  • 他動的可動域(Passive ROM)
  • 自動的可動域(Active ROM)

という考え方です。

他動的可動域

まず他動的可動域とは、外からの力によって動く範囲のことを指します。例えば、誰かに脚を持ち上げてもらうと高く上がる、ストレッチをするとよく伸びる、といった状態です。

自動的可動域

一方で自動的可動域とは、自分の筋肉の力だけで、姿勢を保ちながらコントロールして動かせる範囲のことです。

例えば、仰向けに寝た状態で片脚をまっすぐ前に持ち上げる動作を考えてみましょう。

他動的に誰かが脚を持ち上げると高く上がるのに、
自分で上げると途中で止まってしまう。

あるいは、

・膝が曲がってしまう
・腰が丸まってしまう
・骨盤が傾いてしまう

といったエラー動作が出ることがあります。

これは、他動的には動くが、自動的にコントロールできていない状態だからです。

モビリティ能力とは、

柔軟性 × 筋肉によるコントロール

なのです。

スタビリティは“固める”ことではない

一方、スタビリティとは単に「動かないこと」ではありません。

必要以上にブレないこと、力を受け止められることを指します。

例として分かりやすいのが腰椎です。

腰椎は本来スタビリティ関節ですが、腹筋やお尻の筋肉がうまく働かないと、腰が反りすぎる「反り腰」の姿勢になります。

走る時に反り腰になったとしましょう。

すると、地面を蹴る動きで股関節がうまく使えず、腰を反る動きで代償をします。下半身の大きな筋肉のパワーを使えないばかりか、腰に負担が集中し怪我に繋がってしまいます。

本来は股関節が大きく動き、腰は安定することで正しく効率的に力を伝えることができます。

なぜこれがパフォーマンス向上につながるのか?

パフォーマンスは、

安定した土台から、動く関節を通して伝わる力

によって生まれます。

モビリティが不足すると、
力はスムーズに生み出せません。

スタビリティが不足すると、
力は逃げてしまいます。

どちらか一方だけでは不十分です。

大切なのは「役割どおりに機能すること」。

これこそが、機能的動作の本質です!!

子どもの運動能力向上と機能的動作

BUDDYキッズ運動教室では、今回説明したような機能的動作を重視しています。

なぜなら、ここが整うと、

  • 走りが安定する
  • ジャンプが強くなる
  • 投げる動作がスムーズになる
  • 怪我が減る

という変化が起きるからです。

運動が苦手な子やスポーツで思ったようなパフォーマンスが発揮できていない子ほど、

  • 動くべき関節が固まり
  • 安定すべき関節が不安定

という逆転現象が起きています。

それを整えることが、パフォーマンス向上の第一歩です。

まとめ

パフォーマンスピラミッドの土台である機能的動作。

その中身は、

  • モビリティ
  • スタビリティ
  • そして関節の役割分担

でした。

この視点を持つことで、怪我を防ぎ、パフォーマンスを高める最短ルートを進むことができます。

この記事ではかなり専門的な解説をしていますが、BUDDYキッズ運動教室でのレッスンはこれらを子どもが楽しみながら取り組める運動遊びに落とし込み取り組んでいます!

もしこの記事を読んで興味を持っていただけたら是非一度体験にお越しください。

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