【カズ先生アニメ語りシリーズ】『ちいかわ』の魅力にハマる。~セイレーン編を観て、もっと好きになった話~
こんにちは!東京都港区南青山にあるBUDDYキッズ運動教室のカズ先生です。
「挫折しない!わたしの・ぼくの得意が見つかる運動教室」をコンセプトに、特に運動に苦手意識を感じているお子様をサポートする運動教室として、発育や運動に関するさまざまな悩みにも寄り添い、今日も元気に活動中です!
久々にやって参りました。こっそり人気と噂の【カズ先生お勧めアニメ回】!!(笑)
今回は最近かなりハマってしまった「ちいかわ」について。
正直に言うと、少し前までの僕にとって「ちいかわ」は、街中やコンビニでよく見かけるかわいいキャラクターというくらいの認識でした。ちいかわ、ハチワレ、うさぎくらいは知っている。でも、彼らがどんな世界で暮らしていて、普段何をしているのかはほとんど知らない。そんな状態です。
それが今回、超話題沸騰中の映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観に行こうと思ったことをきっかけに、「せっかくなら少しくらい予習しておこう」とアニメや漫画を見始めました。
これが、いけなかった。
少しだけ予習するつもりだったのに、気づけば次から次へとコンテンツを見あさり、「え、ちいかわってこんな世界なの?」と、映画を観る前の段階ですっかりハマってしまいました。
今日はそんな、いい大人がちいかわ沼に落ちていった話です。
「かわいいキャラクターもの」だと思っていた

そもそも『ちいかわ』は、ナガノさんによる漫画から始まった作品で、ちいかわ、ハチワレ、うさぎを中心に、彼らの日常や仕事、冒険が描かれています。2022年からはテレビアニメも放送され、今では日本だけでなく海外にも広がる巨大コンテンツになっています。映画版はシリーズ初の劇場作品で、原作でも特に人気の高い長編「セイレーン編」が題材になっています。
ただ、何も知らずにキャラクターだけを見ると、とにかくかわいい。
丸い。
小さい。
ハチワレなんてずっとニコニコしている。
当然、「かわいいキャラクターたちが、ご飯を食べたり遊んだりしながら暮らしている平和な作品なんだろう」と思っていました。
ところが、ちゃんと見始めると、この認識がものすごい勢いで崩れていきます。
ちいかわたちは働いています。
草むしりをしたり、討伐に行ったり、資格を取るために勉強したりします。欲しいものがあれば労働してお金を稼がなければならないし、試験には普通に落ちる。危険な仕事もあるし、ときには「こんなのが急に出てくるの?」という存在に襲われる。
かわいい世界なのに、妙に世知辛い。
しかも、その世知辛さを必要以上に説明してくれません。
この世界には明確なルールがありそうなのに、その全貌はよく分からない。かわいい生き物たちのすぐ隣に、理不尽さや怖さが普通の顔をして存在しています。
この「かわいい」と「不穏」の距離が異常に近いことが、僕が(おそらく多くの大人が)ちいかわにハマった最初の理由でした。
それでも、この世界が嫌にならない
普通なら、そんな世界は見ていて疲れそうなものです。
でも『ちいかわ』は不思議で、むしろずっと見ていたくなる。
その理由の一つが、登場人物たちの関係性なのだと思います。
特にちいかわとハチワレ。
ちいかわは怖がりで、泣いてしまうことも多い。一方のハチワレは比較的前向きで、困った状況でも「なんとかなれーッ!」と進んでいく。
どちらかが完璧なわけではなく、得意なところと苦手なところが違う。でも、その違いを埋めるように一緒にいる。
そして、そこにうさぎが加わります。
うさぎはもう……何を考えているのか、いまだによく分かりません(笑)
突然奇声を発したかと思えば、危機的状況では異様に頼もしい。自由奔放に見えて、仲間を見捨てるわけでもない。
この3人が並んでいるだけで、不思議と安心します。
『ちいかわ』は友情について長々と語ったり、「仲間って最高だよね」と説明したりしません。それでも、ご飯を分けたり、誰かが困ったら一緒に行ったり、怖いときに隣にいたりする。
その何気ない行動の積み重ねで、「この子たちは本当に仲がいいんだな」と分かる。
そこがとても好きです。
そして、なぜか気になって仕方がない「くりまんじゅう」
いろいろ見ていく中で、個人的にかなり好きになったキャラクターがいます。
くりまんじゅう先輩です。
ちいかわの世界には、ラッコやシーサー、モモンガ、古本屋など、癖の強いキャラクターがたくさんいるのですが、その中でもくりまんじゅうは独特です。
基本的に、おいしいものを食べています。
そして飲んでいます。
ものすごく幸せそうに。
あの世界では突然危険な出来事が起きたり、討伐という物騒な仕事があったりするのに、くりまんじゅうの周囲だけ妙に「大人の休日」みたいな時間が流れているんですよね。
料理やおつまみを用意して、一杯やって、
「ハーッ……」
となる。
この瞬間が、なぜかものすごくいい(笑)
大事件を解決するわけでもないし、壮大な夢を語るわけでもない。ただ目の前のおいしいものを最大限楽しんでいる。
ナガノ先生がこのキャラクターにもきっと何かのメタファーをかけていることは絶対間違いないのですが、この世界に立ち向かうわけでもなく、上昇志向があるわけでもなく、ただただ乗りこなしている感じが絶妙にたまりません。
こういう主役ではないキャラクターにも、それぞれの生活や人間関係がちゃんと存在していることが、ちいかわの世界を単なる「キャラクターの集合」ではなく、本当にどこかに存在している世界のように感じさせているのだと思います。

そして映画「セイレーン編」へ
そんな状態で観に行ったのが、映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』でした。
物語は、ちいかわたちが「特別な島」への招待を受け取るところから始まります。
そこには、簡単な討伐で高額報酬がもらえることや、おいしい島グルメを楽しめることなど、あまりにも魅力的な条件が並んでいます。
冷静に考えれば怪しい。
ものすごく怪しい。
しかし、ちいかわたちは島へ向かうことになり、そこで巨大な「セイレーン」をめぐる事件に巻き込まれていきます。映画は原作の長編「セイレーン編」をベースにした99分の作品で、ナガノさんが原作・脚本を担当しています。
ここから先は、これから観る方のために詳しいネタバレは避けます。
ただ、観終わったあとにまず思ったのは、
「何この鬱展開…」
ということでした。
もちろん、かわいい。
笑える場面もたくさんあります。
食べ物もおいしそうだし、いつものキャラクターたちもちゃんとかわいい。
なのに、物語が進むほど単純な「悪者を倒して終わり」という話ではなくなっていきます。
セイレーンにはセイレーンの事情があり、島民にも事情がある。そして「誰が悪いのか」を簡単には決められない状況になっていく。
この構造がすごく面白かった。

「かわいい」の奥に、答えの出ないものがある
映画を観ながら感じたのは、『ちいかわ』は思っていた以上に勧善懲悪とは真逆の作品なんだということでした。
誰かには誰かの事情がある。
良かれと思ったことが別の誰かを傷つけることもある。
自分たちが知らなかった過去によって、今起きている出来事の意味がまったく変わって見えることもある。
そして、それを全部きれいに説明して、「だからこう考えるのが正解です」とはしてくれません。
観ている側に少しモヤモヤを残す。
でも、そのモヤモヤがあるから、映画館を出たあとにも物語について考えてしまう。
子どもが見れば冒険として楽しめるし、大人が見ると別のところが引っかかる。
あの丸くてかわいいキャラクターたちを使って、こんな話をするのか。
映画を観終わったあと、僕が事前にちいかわの世界観にハマっていた理由が、少し分かった気がしました。
たぶん僕がハマったのは、「かわいさ」だけじゃない
最初は映画の予習のつもりでした。
セイレーン編を見るなら、キャラクターくらい知っておこう。
本当にその程度だったんです。
それが気づけばアニメを見て、漫画を読んで、キャラクター同士の関係を知って、「この世界ってどうなってるんだ?」と考えている。
ちいかわには、かわいさがあります。
笑いがあります。
食べ物があります。
友情があります。
そして同じ世界のすぐ隣に、労働や試験、失敗、危険、理不尽さ、ちょっとした恐怖があります。
でも、その中でみんな普通に暮らしている。
働いて、ご飯を食べて、友達と遊んで、ときどき泣いて、また次の日を迎える。
考えてみると、そこが妙に現実的なのかもしれません。
人生だって、毎日大事件が起こるわけではありません。
仕事をして、ご飯を食べて、「今日はちょっといいもの食べよう」と思ったり、友達とくだらない話をしたりする。その間に、ときどき面倒なことや、自分ではどうにもならないことが起こる。
そう考えると、僕がくりまんじゅう先輩を見て妙に安心する理由も分かる気がします。
世界がどうであれ、
おいしいものを食べて、
一杯飲んで、
「ハーッ……」とする。
それも立派な生き方なのかもしれません。
映画を観るための予習だったはずが、すっかりその世界そのものが好きになってしまいました。
まだ『ちいかわ』を「かわいいキャラクターの作品でしょ?」くらいに思っている方がいたら、ぜひ一度ちゃんと見てみてください!!
たぶん想像しているより、
ずっと変で、ずっと怖くて、ずっと優しい世界です。
そして気づいた頃には、コンビニでちいかわの商品を手に取っているかもしれません。
私は今日も必死にちいかわオジ化をこらえています(笑)
次回からは真面目に運動の記事を書きますので引き続きお楽しみに♪
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