原始反射とは?反射を整えると「運動がうまくなる」理由

こんにちは!東京都港区西麻布にあるBUDDYキッズ運動教室のカズ先生です。

「挫折しない!わたしの・ぼくの得意が見つかる運動教室」をコンセプトに、特に運動に苦手意識を感じているお子様をサポートする運動教室として、発育や運動に関するさまざまな悩みにも寄り添い、今日も元気に活動中です!

今回は少し“運動神経の土台”に踏み込んだ話をします。テーマは 「原始反射」

聞き慣れない言葉かもしれませんが、実はこれ、
「運動が苦手」「姿勢が崩れやすい」「不器用」「集中が続かない」
といった子どもの悩みとつながることがあります。

もちろん、原始反射だけですべてが説明できるわけではありません。
ただ、運動指導の現場で子どもたちを観察していると、

  • 体が固いわけでもない
  • 筋力が弱いわけでもない
  • 練習もしている

それでも動きがぎこちない…というケースがあり、そこに「反射」の要素が絡んでいる可能性があるのです。

原始反射とは?

原始反射とは、生まれたばかりの赤ちゃんに見られる反射運動のことです。

たとえば、

  • 口の近くを触ると吸い付く(探索反射)
  • 手のひらを触ると握る(把握反射)
  • 急な刺激で手足をビクッと広げる(モロー反射)

など、人が生きるために必要な反応が「自動的に」起こります。

重要なのはここからで、
原始反射は通常、成長とともにだんだん消えていきます。

なぜかというと、子どもは成長に伴い

「反射で動く体」→ 「自分でコントロールして動く体」

に進化するからです。

つまり原始反射は、卒業していくべき「初期装備」のようなものです。

原始反射が残るとどうなる?

原始反射が適切に統合されないと、日常動作や運動の中で「無意識の反応」が混ざり、体のコントロールが不安定になることがあります。

例として、以下のような特徴が指摘されることがあります。

運動能力・姿勢への影響

  • 姿勢の保持が困難: 長時間座っていることや、まっすぐ立つ姿勢を保つことが難しくなります。
  • バランス感覚・協調運動の問題: バランスが悪く、不器用になることがあります。
  • 特定の動作の困難: 頭の向きを変えるたびに体が非対称に動いてしまう(非対称性緊張性頸反射の残存)など、特定の動作に制限が出ます。
  • 脊柱側弯や関節の拘縮: 緊張が強い場合、身体の変形を引き起こす可能性もあります。 

学習能力・認知面への影響

  • 集中力の低下: ちょっとした物音や光に過敏に反応して注意が散漫になり、集中力が続かなくなることがあります(モロー反射の残存)。
  • 読み書きの困難: 手と目の協調がうまくいかず、文字を書く際に手がうまく動かせない、視線を滑らかに動かせない(追視が困難)といった問題が生じることがあります。
  • 空間認識能力の問題: 空間認識や体の位置感覚に問題が生じることがあります。 

情緒面・感覚面への影響

  • 不安感・情緒不安定: 環境の変化に弱く、不安になりやすかったり、癇癪を起こしやすかったりする傾向が見られます。
  • 感覚過敏・鈍麻: 触覚や聴覚、味覚などに対して過敏または鈍感な反応を示すことがあります。
  • 自律神経系の影響: ストレスや不安により、残存反射の影響が出やすくなるとされています。 

※ここは医学的に診断できる話ではありません。
ただし、発達支援・作業療法の領域でも「原始反射の残存」という観点が扱われることがあります。

反射をコントロールできると「体のコントロール性」が上がる

反射は悪者ではありません。
むしろ反射は“体を守る仕組み”でもあります。

でも、運動が上達するには「反射に振り回される体」ではなく「反射を利用できる体」が必要です。

反射を整える=運動神経を整える土台となります。

でもどうやってやればいいの?と思いますよね。

療育施設でも多く取り組まれているのが運動療育です。
反射の種類に合わせて様々なエクササイズを行い、統合を行う取り組みです。

クロスタッチは最高の例(反射を抑えてコントロールする練習)

ここで例として紹介したいのが クロスタッチです。

クロスタッチは、
「右手で左膝をタッチ」→「左手で右膝をタッチ」
を繰り返すエクササイズです。

一見簡単そうに見えますが、
運動が苦手な子ほど

  • 体がねじれず同じ側の膝をタッチしてしまう
  • 手と足が同時に出ない
  • ぐちゃぐちゃになる

ということが起きます。

これは「脳の指令」と「体の動き」がズレている状態。

クロスタッチを繰り返すことで、

  • 左右の協調
  • 体幹の安定
  • 動作の順序の理解
  • リズム(テンポ)

が整いやすくなり、結果として
走る・跳ぶ・投げるなど運動全体の質が上がりやすくなります。

BUDDYでもかなり高頻度で扱う種目です!

原始反射のコントロールにおすすめエクササイズ

ここからは、ご自宅でもできる「反射を整える系」のおすすめ種目です。
※ポイントは、「まずはゆっくり丁寧に」!

① クロスタッチ(立位)

回数:左右10回×2セット

② ベアクロール(四つ這い歩き)

時間:10歩×2往復

③ ローリング(寝返り運動)

回数:左右3回ずつ

まとめ:運動が苦手な子ほど「土台」を整えると変わる

原始反射という言葉は難しく聞こえるかもしれませんが、
簡単に言えば

「自動反応」から「コントロール」へ成長するプロセス

の話です。

運動が苦手な子は、根性がないのではなく、体が弱いわけでもなく、
ただ「体の操縦(神経の配線)」が整っていないだけ、というケースも多いのです。

だからこそ、反射を整えるようなエクササイズはすべての運動につながります。

BUDDYキッズ運動教室では、こうした土台づくりを大切にしながら「できた!」を積み上げ、子どもが主役になる指導を行っています。

本格的に取り組みたい場合は、BUDDYキッズ運動教室の体験レッスンもぜひご利用くださいね。

住所:東京都港区西麻布3-23-5 WINDS BLD B1
最寄駅:六本木駅・広尾駅・乃木坂駅から徒歩圏
対象:幼児~小学生

一緒に、「器用に動かせる体」をつくっていきましょう!