
子どもの遊びは“ただの遊び”じゃない
〜遊びが一生ものの神経をつくる!カイヨワ理論×スキャモン曲線で読み解く幼児期の力〜
こんにちは!BUDDYキッズ運動教室のくるみ先生です😊
毎日子どもたちと一緒にいると、思うことがあります。
「どうして子どもって、こんなに遊ぶことが大好きなんだろう?」と。
でも実はこれ、ただ楽しいだけではありません。
子どもたちにとって遊びは、脳や神経、身体をぐんぐん育てるための最高の時間。
今日はそんなお話を、カイヨワの理論と、子どもの身体の成長をあらわすスキャモンの発達曲線をお借りしながら、わかりやすくお届けしますね♪
カイヨワの4つの遊び
フランスの社会学者ロジェ・カイヨワは、子どもの遊びを4つに分類しました。
🌟 アゴン(競争)
鬼ごっこやかけっこのように、勝ち負けが決まる遊び。
実はこの時、子どもたちの脳では“勝ちたい!”という気持ちに応えるために、運動を司る小脳や、瞬時に判断する前頭前野がフル稼働しています。
さらに悔しい・嬉しいの気持ちが扁桃体を刺激し、自分をコントロールする力も育っていきます。
🎲 アレア(運)
すごろくやじゃんけんのように、結果が運しだいの遊び。
「自分ではどうにもならないことを受け止める」練習になり、失敗体験や予想外のことをどう処理するか、脳が小さな失敗に強くなるトレーニングになります。
🧑⚕️ ミミクリ(まね・ごっこ)
お医者さんごっこやお店屋さんごっこ。
これは社会性やコミュニケーション、語彙力を伸ばす最強の遊び。
脳の言語野や、人とのやり取りをつかさどる側頭葉が活性化しています。
🎢 イリンクス(スリル)
ブランコやくるくる回る遊具。
ドキドキするスリルは平衡感覚をつかさどる前庭小脳をぐっと発達させ、転んだ時にとっさに手が出る、ケガをしにくい身体をつくります。
幼児期にこの「遊び」がそんなに大事なの?
ここで出てくるのが、
アメリカの医学者スキャモンがまとめた「発達曲線」という考え方。

スキャモンは、人の成長を4つのパターンに分けて調べました。
その中で、脳や神経(神経型)は他の身体の成長とは全く違うタイミングで急成長することがわかっています。
具体的には、
・神経型は5歳で約80%、12歳でほぼ100%発達が完成。
・筋肉や身長はまだまだこれからなのに、神経だけは先に大人のレベルに近づく。
つまり、神経の“配線工事”は幼児期にほとんど終わってしまうんです。
この時期は「可塑性」がとても高く、刺激を受けるほど神経のネットワーク(シナプス)がどんどん作られ、使わない回路は自然と消えていきます。
だからこそ、このゴールデンタイムに、
- どう動くか(リズム・タイミング・バランス)
- 友だちや物との距離をどう感じるか(定位)
- 思った通りに体を動かせるか(識別・連結)
- 急な変化にどう対応するか(変換・反応)
をたくさん経験することが、「転びにくい」「ケガしにくい」「動きが滑らか」な身体をつくる土台になります。
そしてその最高のツールが、カイヨワが分類したような色んな種類の遊びになります。
今日からできる!遊びの具体例
カイヨワの4つの遊びをバランスよく取り入れるだけでOK。
- 🏃♂️ アゴン(競争) → 公園で思いっきり鬼ごっこ!
- 🎲 アレア(運) → サイコロを振って進む“すごろく”。
- 🩺 ミミクリ(まね) → お医者さんやスーパー店員さんになりきってごっこ遊び。
- 🌪 イリンクス(スリル) → 目を閉じてブランコに乗ってみるのも面白いですよ♪
こうしていろんなタイプの遊びをすることで、脳と身体のネットワークはぐんぐん広がっていきます。
ぜひお父さんやお母さんも一緒にやってみてくださいね🌸
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